笑顔がもたらす効果

患者が安心できる看護を提供する

笑う門には福来たる

入院中に、看護師が毎日笑顔で接してくれると実に嬉しいものです。何となく病気も軽くなるような気がします。患者は、いつも何かしら不安な気持ちを持っているものです。看護師にとって病院は仕事場であっても、入院患者にとって病院は生活の本拠になっています。家庭でも同じですが、笑顔の絶えない生活は心の充実感も得られるのです。この「笑顔」は、人の心と体にどのような影響を及ぼすのでしょうか。
日本には、「笑う門には福来たる」という古くからの「ことわざ」があります。笑いには荒んだ気持ちや沈んだ気持ちを和らげることや、楽しければ自然と笑顔になるということを、私たちは経験的に知っているのです。笑顔は周りの人に連鎖的に伝わり、別に楽しい訳でもないのにつられて自然に笑顔になります。このことは、自分に笑顔を見せてくれた相手には好感を持つという、私たちの習性みたいなものがあるからのようです。
笑顔は、自分が元気になると同時に、相手に対しても元気にさせるパワーがあります。たとえ作り笑顔であっても、双方ともにストレスは軽減し、心拍数は落ち着くのです。笑顔で気分がほぐれて楽しくなったりリラックス状態になったりすれば、脳はアルファ波を出し集中力や記憶力を増進させると言われています。また、顔の筋肉が刺激されて若く美しく見えるなど、表情を生きいきとさせる効果もあるようです。笑顔は相手に自分の印象を良くし、更には寿命を延ばすとも言われています。
このように、笑顔は精神的な面だけでなく、身体的にも良い効果をもたらすことが知られています。そのため、笑顔には笑顔で返すという心の余裕を持ちたいものです。また、看護師が心に余裕を持つためには、まず職場環境が整えられていることが重要なのではないでしょうか。